つくば市を中心に足場の組立てを承っております、堀越工業の堀越亨一です。
建設工事に欠かせない足場。
さまざまな種類がありますが、どれが一番現場にあっているのか、正直よく分からないという事業者様もいるかもしれません。
現状、よく使用されている足場はくさび式足場と枠組足場のふたつです。
今回はこのふたつについて比較しながら、違いについてご紹介したいと思います。
また、「くさび式足場は、正直どれくらいの高さまでいけるの?」というご質問を以前いただいたので、こちらについても回答させていただきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ くさび式足場と枠組足場の違い
くさび式足場と枠組足場の違いを表にまとめると、このようになります。
足 場 | メリット | デメリット |
---|---|---|
くさび式足場 | ・コンパクトなので、輸送がラク ・組立てと解体が簡単 ・組立てにかかる時間が短い |
・組立て時に騒音が出る ・高層建築物には適さない |
枠組足場 | ・組立て時に音が出ない ・強度があり、安全性が高い ・高層での工事に用いられる |
・部材が大きく、資材置き場の確保が必要 ・部材の種類が多いので、知識が必要 |
・くさび式足場について
くさび式足場は一定間隔を空けて緊結部がある支柱を中心に、手すりや筋交(すじがい)といった部材を加えつつ、くさびという金具で固定・緊結していく足場です。
ハンマーひとつで緊結と取り外しができるため、組立てが比較的簡単・時間も短く済むのが大きな特徴。修正なども早いです。
一つひとつの部材が小さくまとめやすいので、一度の輸送で多くの部材を載せられます。
中~低層建築物に組まれるのが一般的です。
・枠組足場について
枠組足場は門型に部材を溶接された建枠を中心として、ジャッキや筋交(すじがい)を加えつつ、ジョイント・番線で組立てる足場です。
部材ごとのパーツで組立てるためハンマーを使わず、作業中に騒音が出ません。
高層建築物での工事を想定しているため強度があるほか、あらかじめ地上で足場をつくってクレーンで取付け、または取り外し(大組・大払し)することも可能です。
デメリットとしては、部材が大きいので資材置き場の確保が必要である点、部材が50種類ほどと多く、相応の知識と経験が必要な点の2つがあります。
■ 費用の違い
両者の足場の費用単価としては、これくらいとされています。
現在は物価高などの影響もあるので、業者さんによってはこれよりも高い価格設定をされているかもしれません。その点についてはあらかじめご了承ください。
足 場 | 費用単価 |
---|---|
くさび足場 | 800~1,200円/m² |
枠組足場 | 1,000~2,000円/m² |
足場の面積というのは足場の立つ地面のことではなく、足場の外側、養生シートがかかる面部分を指します。
作業空間の確保で、壁から0.5m離して組立てるので、まず家の外周から0.5mずつ増やした数を求めます。
もし外周の形状が四角なら、縦だと0.5mが上下に入るので1辺がプラス1mほどになり、4辺になると外周に4mほど加わります。
この外周に、実際の家の高さに0.5mほど足した数をかければ足場面積がわかるので、上記の表の足場単価をかけると足場費用を導けるでしょう。
外周の計算については、プラス4m(0.5m)ではなくプラス8m(1m)とする場合もあります。
この足場費用に養生シートの単価と足場面積をかけた費用を足すと、簡易的にですが全体の費用が算出できます。
なお、こちらは外壁塗装を行う場合の足場費用を参考にしましたので、高層建築などになると、また別の計算方法になるでしょう。
ほかにリース料や整備費などがかかってくる場合もあるため、正確な費用が気になりましたら、足場の専門業者に問い合わせてみるのが一番かもしれません。
■ 一戸建て住宅ならどれが向いている?
一戸建て住宅はものによりますが、たいていはくさび式足場が向いています。
中~低層建築物に適しているので、5階建て(約15m)のマンション・アパートまでならくさび式足場を組むことが多いでしょう。
くさび式足場はコンパクトなので、置き場所にそこまで困ることがありません。
一戸建て住宅だと、資材置き場を確保できる敷地がない場合が多く、枠組足場だと家を選ぶことになります。
■ くさび式足場は堀越工業まで!
堀越工業は、つくば市を中心に茨城県西・東京都・埼玉県・千葉県にて、くさび式足場の組立てを承ります。
主に一戸建て住宅の足場を担当し、アパートの施工も行ってまいりました。
20年以上の経験がございますので、安全で作業のしやすい足場の施工に定評がございます。
全体的な工事を取りまとめている事業者様で、足場工事をお求めでしたら、ぜひお声がけくださいませ。
■ まとめ
くさび式足場と枠組足場は、組立て方や部材、適した建物の高さなどで異なる部分があります。
現在は資材の高騰や安全基準の見直しなどで、目まぐるしく変更点が増えているので、不明な点があれば、足場の専門業者に相談してみるのをおすすめします。